「アタッチメントの化石」 手記 25/4/22-23

2025/4/22

化石を「お母さん」と呼んでみる

すると

うっすら安心の影が差し込んだようで

心が歪んだ痛みが薄れたようで

いや 

お母さんと呼びうる内実は

冗談のように粗末なものであることが見えた

それでも、化石のことを「お母さん」って呼ぶことで

その人の毒々しいまでのマスキュリニティが溶解し

「養育者」に対する脆すぎるアタッチメントだけが残る

清々しい


25/4/23

化石のことが頭をよぎると

その場でうなだれて

勢いよく大量に嘔吐しては

口を手の甲で拭い

地獄にいることに無感覚であろうとするような表情で

おもむろに再び歩き出す自分が浮かぶ

人生の耐えがたい汚点だと体が訴えるかのように

吐き出すべき毒がまだ腹一杯に満ちているかのように

現実と 私の病巣が生み出した巨大な幻想との間の

残酷なまでの落差に酔うかのように

コメントを残す

WordPress.com で次のようなサイトをデザイン
始めてみよう